本当に優しい人とは
少し前に、加藤 諦三さんの「自分に気づく心理学」「やさしい人」という本を読みました。
ちょうど、仕事を辞めて、自分を見つめ直そうという時期でした。
この加藤諦三さんは、親子関係を通しての心理の話を結構書かれる方で、
親との関係があまり上手くいってなかったわたしには、なかなか興味深い内容でした。
甘えることのできなかった子は、そのまま生真面目な大人になっていくことが多い。
生真面目にしている限り、周囲の行為が期待できるからである。
甘えたくても甘れない人は幼い頃に原因があると。
人は安心感がなければ甘えることはできないですもんね。
わたしは自分を生真面目とは思いませんが、人に甘えるのは苦手で、
甘え上手な人をとても素直で羨ましく思うし、
「愛情をたくさんもらって育ってきたのね」なんて感じてしまいます。
わたしもなかなか歪んでるな、、、
少しワガママなくらいが楽に生きれるんでしょうね。
他人の行為に気が引けてしまうのは、心の底にある、与えられたい、という欲求の抑圧に気がついてしまいそうになるから。
この言葉、何だかとても分かります。
人の優しさに触れると、防衛的性格が壊される感。
わたし一時期、人の優しさが苦手とか言ってました。
素直な人は優しさを受けたら、「ありがとう」と思えるんですよ。
しかし何故、素直になれないのか、
他人の好意を遠慮してしまうかって、
それは、自分で自分の事を嫌っているからなんですね。
こんな自分じゃ駄目だと思ってしまってるから。
本当は今のままで駄目なとこなんかなくて、
駄目なのは、自分を嫌ってるということだけなのにね。
他人が自分を好きになってくれるということは、無条件で好きということ。
好きになった相手に欠点があるだけで、欠点があるから、嫌いになることはないわけです。
仕事をしていないと不安な人は、決して勤勉なわけではない。
色々なことを達成していくことで、心の空虚を埋めたいと思っている。
嫌ですね。
あまり、見たくない言葉でした。
あぁ、その通りと思ってしまった。
つくられた感情で生きてるから、生きてることに意味を感じなくなってしまう。
わたしはそれを仕事で達成する事で紛らわせてたんですね。
結果、限界がきましたけど。
これは早めに気づけました。
人間なんだから、お互いに理解できる筈だなどと言う人は、平気で他人を傷つけられる人である。
お互いに理解するなんて難しいですよね。
心に余裕ある人でないと、他人は理解できないとは思います。
まぁ、少し片寄った考えではあるような気もしますけど、、
この2冊を読んで思うことは、
自分に優しくありたいということ。
自分に優しくあれば、他人も優しくできますからね。
しかし、人間完璧ではないから、欠点があってこそ、個性だと思うので、こういった本も、
自分の知らなかった気付きを、頭の片隅に入れる程度で良いかと思うのが感想です。
長々書きましたが、
良ければ、読んでみて下さいね。